いなりずし始めました

ゴミの掃き溜め

2016/4/01以降読んだ本まとめ

色々と考えてもないけどSupersymmetryを勉強することになったのでtwitterの名前をinarinoなんてしたらソーセージマルメターノ感しか出ませんでしたね。

院試は無事合格して卒業できれば来年からも素粒子物理できそうです。

 

・理論電磁気学/砂川重信/紀伊國屋書店

電磁気学の教科書としては割りと有名だけどみんな嫌がって読まないもの。院試の勉強も兼ねて読みました。院試が不安すぎて4回くらい電磁波まで読みましたが感想としては素晴らしいの一言です。まず最初にマクスウェル方程式を導出しておいてそれを基礎にして理論を組み立てていくのがまず素晴らしい。章ごとにどのような物質を考えていくのか明確で自分が何をしているのかを理解しながら読むことが出来ると思います。すでに相対論を知っている状態で読んだので当てにならないかもしれないですが、特殊相対性理論へのつながりが自然でどうして相対論が必要になるのかもストンと分かります。ただ、場の理論としての電磁気学という気色が強く何か問題を解いたり、回路などのことはあまり書いていません。将来素粒子物理とか電磁気学を深く学びたい人向け。

 

・Statistical Mechanics/R.P Fynman/Westview Press

難しい上に時間も無くて全然読めなかったので省略。

 

・連続群論入門/山内恭彦、杉浦光夫/培風館

何か群論の本で良いのありますか?と聞いたら返ってきた本です。主にSO(3)とSU(2)、SO(1,3)とその表現論についてまとめられています。数学の人向けに書かれた本では無いのでかなり分かりやすい群の表現の入門書だと思います。それほど群の知識が無くても読めます。量子力学のスピンについては完璧に網羅してますが、QCDとかより高度な範囲に関しては載っていないのでこれを踏み台にしてより一般的な本を読みましょう。

 

・Foundations of Differential Geometry/Shoshichi Kobayashi, Katsumi Nomizu/Wiley

これは本気で読むぞ、という気持ちで挑んだ本。諦めたけど。他の微分幾何の本とは違い、すべて主ファイバー束を下にして理論を組み立てています。そのおかげで共変微分の一般的な定義を理解することができて今Non-Abelian Gauge Theoryや、Supergravityで共変微分という言葉が出てきてもうろたえなくなります。ただやっぱり主ファイバー束を元にしているので初めてこれで微分幾何学に触れると死ぬと思います。もちろん最近のことは書いてないけれども、非常に細かく定義、定理、補題とその証明が載っていておそらくこれ以上の微分幾何学の本は無いと思うので数学が特に好きな人におすすめです。

 

・Techniques of Differential Toporogy in Relativity/Roger Penrose/Society for Industrial and Applied Mathematics

あのペンローズの天才っぷりが体感できる本。そういう意味ではtwisterのあの本の方が良さそうだけども。内容としては本の題名通り集合論的なトポロジーを相対論に生かすとどうなるかということを書いています。細かく言うと、time/null likeな曲線の性質にはどのようなものがあるのか、因果律とは何なのかを考えさせられます。相対性理論が必要な感じですが、集合論トポロジーを知っていれば読むのにそれほど支障はないかと思います。定理の証明を理解して頭で状況を思い浮かべるとアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!となるような話が結構載っていてすごく面白かったです。上位互換にHawking/EllisのThe largel scale structure of space-timeがあるので時間がある人はそっちを読みましょう。

 

・力学/ランダウ・リプシッツ/東京都書

これも院試が心配すぎて読みました。そこら辺の力学の本とは比べ物にならないほど美しく、かつ理論的に古典力学がまとめられています。素晴らしすぎて宇宙論をやることになった友達とひたすら賞賛していていました。一応言っておくと、解析力学が読むのに必要だと思います。理論物理学とは何なのかを理解したい人におすすめの一冊。

 

・Differential forms with applications to the physical sciences/Flanders

微分形式勉強するか~と軽い気持ちで手を出した本です。あのワインバーグ様がGravitation and Cosmologyでextremely readableと仰っていたのは本当でめちゃくちゃ読みやすいです。ただ、それゆえに一週間くらいで飽きてきます。微分形式は多様体を勉強していると必ず出てきますが、この本はその微分形式の応用ということに焦点を絞って使えるレベルに持っていけるようにかかれています。

 

近況:

色々と考えてもないけどSupersymmetryを勉強することになったのでtwitterの名前をinarinoなんてしたらソーセージマルメターノ感しか出ませんでしたね。

院試は無事合格して卒業できれば来年からも素粒子物理できそうです。

Srednickiとか続けて読んでいるので新しく読んだ本はこのくらい。なかなか良い専門書に恵まれた半期でした。

色々と迷った時期はあったけれども、これからは重力の専門家となりそうです。あと原始重力波に限って初期宇宙したいとかそんな感じ。

TOHO MEGANE古明地姉妹モデル注文しました。発送日初日に送ってほしいので受注開始の一分後には注文確認メールが届くという早さでした。諭吉さん三枚さようなら。

東方紅楼夢に行けなかったので文々。新聞友の会は行きます。絶対行きます。文ちゃんかわいい。